成田ゆめ牧場まきば線(千葉県成田市)
2009年12月5〜6日/キヤノンEOSKissX3
この成田ゆめ牧場は,「羅須地人鉄道協会」という団体がその敷地の一部を利用して軌道を敷き鉄道車両の保存運転をしていることで知られる.
詳細に関しては公式サイト等を参照されたいが,ともかくも大変貴重な車両を所有し保存だけでなく運転している素晴らしい団体である.
筆者としても,以前から訪ねてみたい場所であったが,比較的近くにありながらなかなか足が向かないでいた.灯台下暗しの典型である.ここに先日,訪れる機会が出来た.
本来の目的は別にあったのだが,行く機会のない東房総に折角行くのだからと,日程は1日だけで十分だったのを2泊3日にして,銚子電鉄とここ成田を訪ねてみることにした.
ここは成田と言っても北の端にあり,いわゆる空港のある成田とは別の街である.銚子電鉄を訪ね,そこから車で向かった.変わらぬ景色の中を1時間強で着く.
基本的にここは名の通り牧場であり行楽施設であるから,訪れている客は家族連れが多い.そんな中を,一人カメラだけを持って入園する.
園内の案内図を見ると軌道は敷地の北側にある.正門から入り歩いていくと,丘の上に車両が見える.
サッカーのピッチを一回り大きくした位の敷地に,周回の軌道が敷かれている.その一角には洒落た車庫とヤードが広がる.ヤードは本線に沿って何本かの側線が枝分かれし,軽便愛好者には堪らない情景を醸し出している.他にも乗降用のホームやデルタ線まで備わっており,このさして広くない範囲に軽便鉄道の魅力が凝縮されていると言っても良い.
ともかく,説明するより写真を見ていただければお判りになるであろう.因みにここに掲載した写真には,訪れた時点で筆者が確認した範囲ではあるが,その場に存在した全ての車両(車体や車輪等一部のみの物も含め)を収めたつもりである.実際に行っていただくのが最良ではあるが,確認した限りではここの車両に視点を置いて紹介した書籍やサイトもあまり見掛けないので,撮影した全ての車両を紹介させていただく.
写真をクリックすると拡大します.
施設入り口.
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丘の上に軌道がある.
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保存運転中の列車.牽引は元立山砂防軌道のDL.
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夕陽の中に佇む古き良き日の軽便風景.
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元頸城鉄道ラキ1の説明板.
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乗降ホームを望む.
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駅名標を兼ねた説明板.
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乗り場と客車.
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園内だがどこにでもある風景だ.
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周回軌道.
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橋梁.但し河川はない.
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橋桁の中.
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この日の最終列車が車庫前を通過.
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車庫から土手の下に延びる引き込み線.
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引き込み線の奥には留置車両が.
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立派な車庫と,車両や廃車体・部品・線路等が雑然と置かれるヤード.
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ナベトロと蒸機のボイラー.
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ナベトロ群.
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どこかで見た色形.元立山の物か.
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自社製の無蓋客車.他の同型車が稼働中.
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軌道自転車.良く整備されており,簡単に動かせそうだった.
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頸城のラキ.
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ラキの内部.
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蒸機か何かの部品のようだ.
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車庫の裏手にあった蒸機の台枠.かなりボロボロではある.
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小さなボイラー.新品であろうか.
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最早何の部品かも判らない.
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羅須知人鉄道協会所有の車庫.綺麗で立派だ.
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車庫の内部.製作中の車両も見える.
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綺麗に整備された車両達.
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車庫の脇に積まれた部品群.これでも今となっては貴重品ばかりか.
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これも蒸機であろうか.舶来品の臭いがする.
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小さな転車台.留め具を外すと滑らかに廻った.
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敷設中の線路.構内では線路の新設が盛んな様子だ.
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骸骨のようになってしまったDL.
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DLの運転室.
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森林鉄道のモーターカーであろうか.姿を似せた自作のような雰囲気.
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土手下の側線脇に放置されていた軌道自転車.
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形からすると蒸機だが,廃車か休車であろうか.
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放置の車両達.
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草が絡み付いた連結器.
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何かの照明灯.
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何かのラジエター.
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藪の中に何両もの軌道自転車が打ち捨てられていた.
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隅に佇む引き込み線の寂しい雰囲気がまた良い.
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野兎と軌道.厳密に言えば飼い兎なのであるが.
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夕闇に浮かび上がる軌道.
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前日の夕刻に訪れた.雨に濡れる軌道と車両.
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空には空港から飛び立ったジャンボジェット機.ここが最先端を行く空港と同じ市内とは思えない.
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