新八茎鉱山専用軌道(福島県いわき市)
2002年1月3日/カシオLV−20
2年程前の正月,友人3人といわきに泊まりで遊びに行った.遊びと行っても特に何をした訳でもない.港に行ったり街をドライブする程度で一体何のためにこの地を訪れたのかさえ判らない.
街を車で徘徊していたが,いい加減行く所もなくなった.そこで切り札として浮かんだのが鉱山である. ここいわき周辺は炭鉱等が多いことで知られていて,書籍やサイトでも紹介されている.
この時はあまり時間もなかったので,施設等が残っていることが確認されていて道の便の良いポイントを選んだ.
国道から県道に入り,山道を小一時間行くと事務所や大きな建物が現れた.
正月だからかそれとも元々無人なのか判らないが人の気配はない.と言って打ち捨てられている訳でもなさそうだ.事務所の敷地には2両の背の低い電気機関車が保存してある.説明板と屋根もあり状態も良い.事務所に隣接して作業所があるが軌道らしきものは見当たらない.情報が正しければ比較的規模の大きい軌道施設がある筈なのだが.
ついでに寄ったようなものだから帰ろうかとした時,事務所の道路を挟んだ反対側に,谷に下りて行く未舗装の小道を見つけた.もしかすると軌道はこの下では…と思い,特に立入禁止でもなさそうなので筆者一人下りてみた.
道は200メートル程下っており,下は谷底で周りは四方が崖に囲まれている. 少し奥に行ってみると,雪に埋もれた線路が見える.架線も張ってあり,貨車等の車両も多数ある.いずれも使われなくなって久しいという状態で,鉱車には錆が浮き人車の窓は破れている.
そこは坑道口から300メートル程に線路が広がり車庫や荷卸場になっているようだ.坑道口と反対側は行き止まりになっている.中程にトタン造りの車庫があり,蓄電池機関車が佇んでいた.
もっと隅々まで見たかったが,上で友人らが待っているのでそこそこ見て引き上げた.周辺を探せば他にも何かありそうに思えたが時間もなかったので山を下りることにした.
写真をクリックすると拡大します.
事務所前に電気機関車が2両保存展示されている.
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機関車の運転室内.
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事務所から向かいの谷に下りた場所に軌道がある.
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雪の中,多くの車両や施設が残されていた.
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軌道のある谷底から事務所を見上げる.
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