国土交通省北陸地方整備局立山砂防事務所立山砂防工事専用軌道(富山県立山町)
2008年8月15日/キヤノンPSA620
もう説明の必要もないであろう,富山県立山町に所在する通称「立山砂防軌道」である.
この軌道を初めて訪れたのは今から15年以上前.北陸旅行の際に立ち寄った.当日は大雨で,元々作業がない日だったのかそれとも雨で中止になったのか,列車も動いておらず雨に濡れながら1時間程滞在した.
その後も幾度か訪れているが,常願寺川のすぐ傍に位置する千寿ヶ原と呼ばれる場所に広がるこの軌道のヤードは,それ程の変化もなく魅力的な鉄道施設を楽しませてくれていた.
ところがここ数年,このヤードが大幅に改修されたと聞いた.この間は訪れる機会がなかったので気になっていたが,昨年の夏に訪れる機会に恵まれた.
前回の訪問から10年近くが経っていた.軌道のヤードは隣接して建てられた「立山カルデラ砂防博物館」なる施設の一部のようになっていた.実際,この施設を通らねば軌道に近付けないようにもなっていた.
訪れたこの日は施設は休館で,軌道にも誰もおらずひっそりとしていた.我々は施設の裏口らしき所から軌道に足を踏み入れた.軌道等の施設は非常に綺麗に整備されており,この鉄道が現在も重要な存在であることが窺える.しかし,以前に比べ複雑な配線や味のある木造の車庫等はすっかり整理され姿を消していた.文字通り観光施設の一部のようになっていた.構内の隅にはまさしく観光用の側線とこれまた完全に観光用に造られたであろう遊園地の遊戯施設のような車両が置かれていた.
この軌道が今後も活躍するであろう要素を見出せたのに,何か寂しい気がした.
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山を登る軌道.
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千寿ヶ原の構内へと入っていく.
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幾つにも分岐して車庫へ入る軌道.
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側線の終端部.
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遊歩道から軌道を見る.奥にあるのは工事事務所.
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博物館から線路を渡る.
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この先は本線で立ち入り禁止.
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観光用列車の停車ホーム.
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この日は運休か.
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分岐器.
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観光用編成の列車.
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まるで遊園地の遊戯施設.
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ここは千葉の某一大遊園地か.
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奥は機関庫.
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無蓋車群.
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構内は分岐が幾つもあり楽しい.
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終端部.
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