大井川鉄道大井川本線・井川線(静岡県静岡市・島田市・川根本町)
2002年8月/キヤノンEOS630QD
今更何の説明も必要のない,大井川鉄道(現在,正式には「鐵道」であるが,本稿では「鉄道」と表記する)である.
初めてこの鉄道に接したのは1980年の夏.名古屋近辺に鉄道探索旅行に向かう道すがら,金谷で途中下車して車両を見て記念切符を買った.行程の関係で乗車はしておらず,立ち寄ったに過ぎなかった.
乗車するのはそれから10年以上も経ってからのことだ.1993年の夏,家族旅行で井川湖畔に宿泊する機会があり,ここぞとばかりに全線乗車した.この鉄道には一般的には金谷から乗るのであろうが,筆者は井川からの乗車であった.勿論蒸機列車にも乗った.
その後も知人と2度ほど乗る機会があり,また旅行等の際に金谷や千頭に立ち寄ったりと,この鉄道を訪れる機会は少なくない.
この大井川鉄道,筆者にとっても,大変魅力溢れる鉄道である.「SL列車」やアプト式等も良いが,何と言っても旧型の車両や施設,沿線の風景等,何度訪れても飽きることがない.特に千頭構内は広い構内に何本もの線路が敷かれ,そこに各種の雑多な車両で賑わっている.このような風景は昔はどこででも見られたのであろうが,今日ではこれ程活気のある鉄道風景はなかなか見ることはできない.また,本川根の車庫や新金屋の引き込み線は隠れた穴場である.
なお,井川線の付け替え区間に,今も残る旧路線を見ることができるが,新線を走る列車の車窓から,大井川に沈む旧線の線路を見下ろした光景が非常に印象的であった.エメラルドグリーンの水面下に続く線路は,丁度水面が線路上に立った程度に浅く見えるだけに,神秘的でありまたある種の怖ささえ覚えたことであった.
写真をクリックすると拡大します.
両国車両区全景.
|
大井川の対岸から見た車両区.川根両国は中央奥.
|
井川方の隧道から川根両国に到着する井川線列車.
|
運転台付き客車.
|
DD型内燃機関車.
|
普通型客車.
|
|
車両区車庫全景.
|
庫内の機関車.
|
|
|
事業用のチキ.
|
屋根部分を解体整備中の客車.
|
DB型内燃機関車.
|
|
|
お色直し中.
|
こちらは仕上がり間近.
|
庫内.
|
|
使われなくなったDD型.
|
|
|
|
本線を行く旅客列車.
|
|
川根両国の乗降ホーム.
|
|
長閑な駅構内.
|
|
千頭の構内.
|
井川線発着ホーム.
|
|
|
本線発着ホームの元南海の車両.
|
|
静態保存車両群.
|
|
事業用列車と元近鉄の車両を使用した本線の列車.
|
井川線の列車は建物の間からやって来る.
|
千頭の敷地の外れに保存展示されている森林鉄道の車両.
|
|
|
|
|
終点井川付近にある側線.
|
|
新金谷の引き込み線.
|
シートを被せられた蒸機や屋根が落ちた客車の残骸もある.
|
新金谷付近の本線を行く旅客列車.
|
(C)Rottem;1998-2024 Alle Rechte Reserviert. |
Rottem |
|